2009年6月14日日曜日

神谷秀樹氏の本 その1

 6月11日に
 CharaSite: 神谷秀樹氏の対談
を書きましたが、その時取り上げた2冊がAmazonから週末に届いたので、まず1冊目を読みました。
 読んだのは、強欲資本主義 ウォール街の自爆 (文春新書)です。

 読後の第一印象は、「そうだったんた。やっぱり。」という感じです。
 いい加減な表現ですが、「世の中何か間違っている」と思いながらも、信念をもって「これだ!」と言えなかった自分に対して、「こういう間違った考えに基づいて金融業界(ウォール街)は動いていたのだ」と答えてくれた本といえばいいでしょうか。
 ウォール街といえば、やはり「すごい優秀な連中」の集まる場所であり、そこで出てくる人々は遠い世界の手の届かない「神」のような存在というイメージがありました。しかし、この本を読むとその幻想が引きはがされ、現実の姿が見えてきて、自分たちとそれほど違わない連中だということもわかってきます。

 そして、何よりも、実態を伴う事業をしっかりおこなうことや、きちんとした経営をおこなうことの重要さを再認識させられる含蓄のある言葉が随所に見られます。ついつい目先の利益や、評判に目を奪われがちな私自身にとっては、しっかり地に足のついた仕事をすることが一番だと諭された気がします。

 世の中には、目先の利益や、お金の重要さを説く本がたくさんあふれています。また、見た目やテクニックに走るHowTo本もあふれています。しかしながら、そういう虚構、あるいは虚飾が、どれだけむなしいものであるかと思わせられます。本書に出てくる「身の丈にあった」生活や経済というのが今後の我々の進むべき方向なのでしょう。そして、自らも「身の丈」を知り、それにあった行動をしていくことが、人生を有意義なものにしていく一方策であろうかと思います。

 ウォール街中心の本書ではありますが、難しい金融用語を多用することなく、金融分野以外の読者にもわかりやすく読みやすく書かれています。一読すると、”もやっと感”が払拭されるかもしれません。おすすめの一冊と言えましょう。