2009年6月11日木曜日

神谷秀樹氏の対談

 日経ビジネスオンラインで、「神谷秀樹氏と「強欲」資本主義の終焉と金融の「質」について議論する」と題した対談が2回に分けて掲載された。

 究極のロビイスト“ゴールドマン”の罪:日経ビジネスオンライン

 もう「大旦那」アメリカには頼らない:日経ビジネスオンライン

 すごくためになる話と、共感できる話がたくさん出てきた。

 一つは、自信満々に自らの意見をしっかりもったすごいやつらが欧米の金融界を動かしているというイメージが、実はそうでもないということ。しっかりとした論理に基づいて、やるべきことはやるという姿勢で仕事を進めている人は少なく、人間の弱さみたいなものが随所にみられるということだろうか。

 もう一つは、ゴールド万サックスの米国内での立ち位置が、なんとなくわかったことです。ウォール街の目指すところが「今日の得は僕のもの、明日の損は君のもの」という言葉に象徴されているのですね。

 連載2回目の方では、私が共感できる話がたくさんありました。
 
リーマン・ブラザーズがつぶれたときに、大きいことはいいことだという考えは、まったく破綻したのです。
これは、規模の経営ということなのでしょうが、GMの破たんなどでも同じことが言えるのではないかと感じました。また、
ところが大半は、いまだに数字を追いかけています。儲けるためにはコストをカットしろという方向です。
この言葉も、わが意を得たりという感じです。そして、
そこで大事なのは、質を追求する文化です。質を追求して、質を追いかけていけば、最終的には競争力の強いビジネスができて、数字がついてくるという思想です。
この言葉こそ、今必要であり、そしてずっと継続していくべき考え方なのだと思うわけです。貞観政要 - Wikipediaにおける考え方もここに通ずるものだと思います。一時の利益を得れば、あとはどうなっても知らないという考え方は世のため人のためにならず、やはり、いかにして継続的に繁栄を享受できるようにしていくかということでしょう。

 もうひとつは、
身の丈に合った消費
ということです。身の丈を超えるということは、すなわちバブルということでしょう。
さらに、
デカップリング
が行われるべきだという点にも共感します。
そして、
先進国は、量を追う資本主義から、質を追う資本主義に変わっていったときに、僕は将来が開ける可能性があると思います。そのときに、我々にとっても本当に住みやすい社会が生まれてくる可能性があるのではないと思っています。
という言葉がすべてを物語っているのでしょう。

 最近、エネルギーの分野で自然エネルギーを活用した、「地産地消」が言われており、それはさらには食料品の「地産地消」であり、地域ごとに独立してやっていける社会というものがこれからの社会としてめざすべきものだという考えがあります。
 この言葉は、ここへつながるのではないかとなんとなく感じます。

 実際には、もっとさまざまなことを考え合わせる必要があるのでしょうが、上記の対談を読んでの第一印象をひとまずここへ記載しておきます。

 神谷秀樹さんについて、興味をひかれたので、以下の本を読んでみようかと思います。